日本におもちゃのプロを育てたい 保育環境コーディネーターとは?


東京都内の保育園での 保育研修の打ち合わせ

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「 レンガ積木を子どもたちに経験させたいのですが ・・・ 」

という園長先生からのご相談

レンガ積木を「0」からスタートする場合は、3年後をゴールに設定し

保育環境のコンサルティングが始まります。

そして、大きなゴールをスモールステップ、スモールゴールに分けて
小さな成功体験を積み重ねながらゴールを目指します。

プランニング

今のステップで取り組む遊びのテーマを決め、導入するおもちゃを決定します。

設置・配置

北海道から沖縄まで
家庭保育室・企業内託児所から300名定員の幼稚園まで保育用品、保育備品をサポートしている
知育玩具の専門店・カルテットから、
おもちゃを納品してもらい、設置、配置をし、おもちゃ管理のサポートを受けます。

導入研修

このステップで取り組むテーマと、そのためのおもちゃの使い方、与え方を
研修で学びます。

フォローアップ

その後必要に応じて、現地訪問、スカイプや、動画共有などを通じて
保育環境の運用と、子ども達の成長を確認し、アドバイスをします。

これをらせん状に繰り返して 徐々に保育室の環境を整えていく。

これが私の仕事である、保育環境コンサルタントです。

では、おもちゃの導入の一例を紹介しましょう。

ステップ【 1 】  お世話遊び環境とおもちゃの導入

遊びのルールと身近なイメージの共有の喜びを学ぶ。

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ステップ【 2 】  ブロックと構成遊びのおもちゃの導入

手先を使うこと、集中して遊ぶこと、形ある作品を作る喜びを学ぶ。

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ステップ【 3 】  レンガ積木と、机上積木の導入

《崩れやすい》 積木で形作ること、作ること、協力すること、個の尊重の喜びを知る。
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ステップ【 4 】  絵本の充実と読み聞かせ習慣(=20回読み)の確立

遊びのイメージの材料となる、物語を共有し、空想する世界のイメージを共有する喜びを学ぶ。

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ステップ【 5 】  ドイツゲーム、マンダラ塗絵の導入

ルールを守る喜び、競い合う悦び、自分と向き合い没頭する喜びを学ぶ。

それぞれのステップで、保育士、子どもたちそれぞれにスモールゴールを設定し、達成感を感じながら課題に取り組んでもらいます。

これに現場で取り組んでいただくのが、保育士の皆さんによる
保育環境のコーディネート。

保育環境のコーディネートは、農夫が畑を開墾するのに似ています。

3年後、5年後の収穫を信じ、その作物である、子どもの遊ぶ姿をイメージし

それに向かって、

荒野に鍬を入れ

畑を耕し

種を蒔き

水をやり

雑草を取り除き

鳥や害虫から守り

弱い苗を支え

季節の変化の中で 子どもたちが育つのに寄り添います。

子どもたち一人ひとりに個性があり

家庭背景は違いますから

一人ひとり、対応は違いますし、日々状況は変わります。

それでも農夫は、育て方を知っているので

その年の子ども達の成長に合わせ、保育環境を整えていくのです。

ここで ごらん頂くのは

年齢別保育のクラスでの3年目の作品

フレーベル積木による作品

もちろん大人=保育士は一切手を貸してはいません。

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ところが ・・・

保育士養成校のカリキュラムには、保育環境のコーディネートは今のところありません。

ですから「 保育環境をコーディネートする 」理論と技術がを持った保育士
 ・・・おもちゃのプロが保育の現場に必要です。

私は、保育環境のコンサルタントとして、

日本全国に、おもちゃのプロ
 = 保育環境コーディネーターを育てたいと願っています。

保育環境をコーディネートできるおもちゃのプロが育てば、

遊びこめる 幼児保育の保育室 が日本中に広がるのです。

「明日も遊ぼうね」

と笑顔で子どもたちが帰っていく 遊びこめる保育室 が 沢山溢れたら、いいですね。